ワンス・アポン・ア・タイム・イン・・・・ONCE UPON A TIME IN AMERICA 1983年 アメリカ 227分 監督 セルジオ・レオーネ 音楽 エンニオ・モリコーネ 出演 ロバート・デ・ニーロ ジェームズ・ウッズ フランシス・マクギャバン ジョー・ペシ ジェニファー・コネリー トリート・ウィリアムズ 他 ニューヨーク・ユダヤ人街を舞台に、友情に厚いが不器用な生き方しかできないヌードルス(デ・ニーロ)と現実主義で世渡り上手のマックス(ウッズ)を軸に、彼らの半世紀と彼らを取り巻く人々、そして禁酒法時代を描いたこの作品は エンニオ・モリコーネの甘い旋律にのせて、ひとつの時代を考えさせてくれる激しくも切ない長編大作である。 1923年、ヌードルスと《モッブス》の仲間たちは、ニューヨークの貧しいユダヤ人街でモーの店にたむろするぐらいしかすることもない毎日を過ごしていた。 そんなヌードルスにも、モーの妹で彼の憧れである美しい少女デボラ(ジェニファー・コネリー)のバレエのレッスン姿を覗き見るという密かな喜びがあった。 そんなある日、ヌードルスたちは彼らの前に現れたマックスの提案で禁酒法を利用して設けようと計画した。 しかし、それが原因で仲間の一人が殺され、その報復に相手を殺してしまったヌードルスは6年間の服役生活を余儀なくされた。 出所したヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)を待っていたのはマックス(ジェームズ・ウッズ)を中心にたくましく生きる仲間たちと美しく成長したデボラだった。 ヌードルスは彼らと共にギャングとして着々と地盤を築き裕福になっていく反面、マックスの強引なやり方に違和感を感じていた。 そして、心の奥には幼いころからデボラに抱いてきた一途な恋心を捨てきれずにいたが・・・・ ヌードルス(ロバート・デ・ニーロ)の回想シーンを軸に組み立てられているのこの作品は エンニオ・モリコーネの音楽が、派手な銃撃シーンを包むオブラートのように効果的に使われている映画である。 特にデボラが踊るシーンなどに使われている「アマポーラ」の甘い旋律は この時代に生まれギャングとしてしか生きられなかったヌードルスの不器用だが一途な姿と切ない思いを象徴的にあらわしていて印象的である。 |